ベイグラントストーリー台詞データ集1



王都バルナイン バレンディア治安維持局本部

リサイト長官
「…バルドルバ公爵邸が占拠されたのは今から約6時間前。
首謀者は宗教集団メレンカンプの主催者であり教祖でもあるシドニー・ロスタロットとその一味。
やつらは公爵一家とその使用人たちを人質に現在も占拠を続けている。

アシュレイ
「…占拠の目的は?

「やつらの要求は二つ。
我々が捕捉してきたやつらの仲間の釈放と、法王バドゥイズムの辞任だ。

「制限付きだが信仰の自由は保証されているはず…。
メレンカンプの連中を捕捉する理由は?

ヘイトリッド分析官
「…メレンカンプは宗教を隠れ蓑にした犯罪者の集まりです。
昨年暮れにこの王都で起きた国王暗殺未遂事件の実行犯はメレンカンプであると我々は考えています。

「VKPはやつらの仲間を釈放する気はない?

「無論だ。
やつらの尻尾を捕まえるのに何人のエージェントが−−−

年輩の男
「信仰の自由なんぞ認めるからだ。
神は一人しかおいでにならん。
あのような邪教を信じる者たちを野放しにするからこのような事件が起きるのだ。
まったく、無能な議会め……。


リサイトとヘイトリッド、目を見合わせる。

「……今の発言は記録から消してくれ。

「ハッ。

「…どちらにせよ、この事件は対カルト班の担当だ。
我々が動く理由は?

「………。

背後の人影
「…分析班の調査によるとメレンカンプの資金源は拉致されたバルドルバ公爵自身の疑いがある。
公爵はこのバレンディアの内乱を終わらせた英雄の一人だが、同時に闇の歴史を司るフィクサーでもある。
健康を理由に引退したが、議会に対する公爵の影響力は今なお計り知れない。

…今までは大目に見てきたがね、そろそろ終わりにしたいのだよ。

「…さらに、今回の占拠事件に対し、我々に無断で法王庁が騎士団を介入させてきた。
その理由を知りたい。
ヘイトリッド分析官、説明を。

「このままグレイランドへ向かってください。
馬車の中に公爵邸の見取り図が入っています。
また、情報分析官の一人がすでに現場に向かっています。
詳細は彼女に聞いてください。

「彼女?

「エージェント・メルローズです。



貿易都市グレイランド バルドルバ公爵邸

 《公爵邸前の木立》

キャロ
「貴方がエージェント・ライオット?
私がパートナーのキャロ・メルローズ。
キャロでいいわ。
よろしく。

アシュレイ
「何人だ?

「我々が確認したのは12人。
もちろん、シドニーの姿を確認したわけじゃないから、邸内にはもっと多くのテロリストたちがいるはずよ。

「人質は?

「公爵一家と使用人を合わせて34人。
幸い公爵自身は出かけていて無事との事。

「公爵は囚われの身ではない?

「ええ。

「騎士団の方針は?

「今は、静観するしかないわね。
人質をとられている以上、直接行動はまだ危険すぎるわ。
シドニーと交渉を続けると同時に、少しでも内部の情報を収集して打開策を検討するしか……


屋敷から火の手上がる。
戦闘の音。

「どういうことッ!?

「どうやら、突入を開始したようだ…。
あの甲冑はVKPではないな…。
法王庁の騎士団か……。

「そんな命令を出していないわ!
我々の管轄よ!
命令を無視するなんてッ!!

「…待っていられない何かがあるんだろう。

「待って、どこへいくつもり?

「この混乱に乗じて侵入する。

「それはあまりに危険よ!
応援が来るまで待っているべきだわ!

「応援?
オレがその応援だ…。



 《邸内の一室》

ギルデンスターン
「シドニーは見つかったか?

聖印騎士
「まだです。

「…火を消せ。
これでは館全体が燃えてしまうぞ。
それでは意味がない。
騎士団を二手に分け、一方を反逆者どものせん滅に、もう一方を消火にあたらせるんだ。

「ハッ、ただちに。

「………シドニーめ、どこにいる?


 《城門前》

アシュレイ、レバーを壊し門を閉ざす。


 《玄関前》

ハーディン
「…そうだ。部屋に火を放て!
人質を見せしめに殺すんだ。
いいなッ!!

メレンカンプ兵士
「ハッ!

ハーディン、邸内へ。

「…時間がない。
騎士団の連中が来る前にやっちまおう。

「ああ。さっさと済ませてトンズラしようぜ…。

アシュレイが身を隠していた包みが揺れ、箱が落ちる音が響く。

「誰だッ!

アシュレイ
「…しかたない。

戦闘後、アシュレイ邸内へ。

 《公爵邸内》

シドニー
「…どうだ?
見つかったか?

ハーディン
「ダメだ。わからん。
それらしいものはどこにもない。

「いいから、探してこい!

「無理を言うな、
シドニー!
騎士団の連中がそこまで来てるんだぞ!

「ここまで来て弱音を吐くのか!?
アレがなければなんの意味もないんだぞ!
…さっさと探してくるんだ!

「くそッ。公爵め。

「だいたい、本当にあるのか、あんなモンが…?

「このオレを疑うのか、ハーディン!?
オレの力を疑うとッ?!

「す、すまん。そんなつもりじゃ…
だ、だが、シドニー、このままだとオレたちまで逃げられなくなってしまう。

「…チッ、わかった。人質のガキを連れてこい!

ハーディン立ち去る。

アシュレイ
「動くな、シドニー!

ボウガンがおまえの心臓を狙っている!

「そのままゆっくりとこちらを向くんだ。

「……騎士団じゃないな、貴様?

「そのロープで自分の足を縛るんだ。

「リスクブレイカー、……王家の番犬か。

「聞こえなかったのか?さぁ、早く縛るんだ!

「これで公爵もおしまいだな……!

シドニー振り返り剣を取る。

「やめろッ!

アシュレイの放った矢がシドニーを貫く。

ハーディン、ジョシュアを抱えて登場。

「シドニー!

アシュレイ、シドニーに殴られて倒れる。

「おまえの…相手はこのオレだ…

ハーディン…おまえは…
さっさと…レアモンデへ……
行くんだ……

「待てッ!

…どういうことだ?
おまえはたしかに死んでいたはず。
死者の復活なんておとぎ話の中だけにしてくれ。

シドニー、剣を取り落とし矢を抜く。

「…いかん。
…傷が…深すぎる……

これを見ても…まだ…おとぎ話だと思うか…な…?

ディートッ!!

ワイバーン登場。

「…悪いが……おまえの相手を…している時間は…ないのだ…よ……

シドニー、窓を破って出ていく。
アシュレイとワイバーンとの戦闘。

「レアモンデか……



王都バルナイン バルドルバ公爵別邸

バルドルバ公爵
「……では、鎮圧したのは王国騎士団ではなく法王庁の者たちだというのだな。

ローゼンクランツ
「ギルデンスターン率いる聖印騎士団でございます。

側近
「"クリムゾンブレイド"と呼ばれる法王直属の部隊です。

「ギルデンスターンらはシドニーを追ってすでにレアモンデへ向かったとの報告にございます。

「……ふむ。
…、誰ぞ、聖印騎士団の鎧を着用し、館に火をつけるよう命じよ。

「火…でございますか?

「シドニーはワイバーンを用いたのだ。
アレを見た者をいかしておくわけにはいくまい。

「しかし、人質に取られていた奥様らは……

「構わぬ。火を放て!
すべてを灰にするのだ!

側近ら、出ていく。

「……議会の動きは?

「VKP(バレンディア治安維持騎士団)は重犯罪者処理班を投入しております。

「リスクブレイカーか…。
厄介な連中がからんできおったな。

「いかがなさいます?

「……レアモンデは貴様に任す。
やつらをレアモンデから出すな。
シドニーもクリムゾンブレイドも処分するのだ。

「議会は?

「番犬どもはわしがなんとかしよう…。
これ以上、邪魔はさせん。

「ジョシュア様はどうされます?

「……あれはわしの魂だ。
死なせるわけにはいかん……。

「仰せのままに。

ローゼンクランツ、出ていく。

「……生きながら腐るとは我のことか。


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